「「超」文章法」野口悠紀雄を読んで
内容が不明瞭な文章を書きがちな私にとって、処方箋となりうる本。また、プロローグに書かれていた本(文章でも問題ないだろう)を書くメリットはblogを続けるモチベーション向上にも繋がった。
良い文章を書くには「感性」のみに頼る書き方ではなく、優先順位を十分に理解し書く必要がある、との主張であった。
まず、良い文章とは、
- 文章には明確なメッセージを持たせる。
- メッセージは「ためになるか、あるいは面白い」必要がある。
- 文章は面白く、わかりやすく書いてある。
を指す。これは高校生のための文章読本の
良い文章とは、
1.自分にしか書けないことを
2.誰が読んでも分かるように書く
に通じる。ただ、本書の方がメッセージに対するハードルは高い。
では、その高いハードルを越えられるようなメッセージをどのように探すか。この点については本書では明確に「マニュアル的なノウハウはない」と述べている。そして、このようにも述べている。
メッセージを見つけるには、「考え抜くしかない」
「考えないかぎりアイディアは生まれない」
そして、考えられたメッセージを自らのフィルターを通じて取捨選択する。これで良い文章の第一段階が終了する。
・・・しかし、全くメッセージが明確化出来ない時には、先に書き進める事も薦めている。これは、文章は書き始めることが最も難しいからである。書き進めるうちにメッセージが明確化されることも大いにあり得る。このあたりは現実的だと感じた。
本書を参考にしつつ、今後のblog執筆を続けて行く気持ちを新たにした。
最後にプロローグの一言を記載する。
実際、本を書くことの最大のメリットは、書いている途中で発見があることだ。あるいは、それまで漠然と考えていたことを、はっきりと意識することだ。
- 作者: 野口悠紀雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 新書
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