「「超」文章法」野口悠紀雄を読んで

内容が不明瞭な文章を書きがちな私にとって、処方箋となりうる本。また、プロローグに書かれていた本(文章でも問題ないだろう)を書くメリットはblogを続けるモチベーション向上にも繋がった。

良い文章を書くには「感性」のみに頼る書き方ではなく、優先順位を十分に理解し書く必要がある、との主張であった。

まず、良い文章とは、

  1. 文章には明確なメッセージを持たせる。
  2. メッセージは「ためになるか、あるいは面白い」必要がある。
  3. 文章は面白く、わかりやすく書いてある。

を指す。これは高校生のための文章読本

良い文章とは、
 1.自分にしか書けないことを
 2.誰が読んでも分かるように書く

に通じる。ただ、本書の方がメッセージに対するハードルは高い。

では、その高いハードルを越えられるようなメッセージをどのように探すか。この点については本書では明確に「マニュアル的なノウハウはない」と述べている。そして、このようにも述べている。

メッセージを見つけるには、「考え抜くしかない」

「考えないかぎりアイディアは生まれない」

そして、考えられたメッセージを自らのフィルターを通じて取捨選択する。これで良い文章の第一段階が終了する。

・・・しかし、全くメッセージが明確化出来ない時には、先に書き進める事も薦めている。これは、文章は書き始めることが最も難しいからである。書き進めるうちにメッセージが明確化されることも大いにあり得る。このあたりは現実的だと感じた。

本書を参考にしつつ、今後のblog執筆を続けて行く気持ちを新たにした。

最後にプロローグの一言を記載する。

実際、本を書くことの最大のメリットは、書いている途中で発見があることだ。あるいは、それまで漠然と考えていたことを、はっきりと意識することだ。


「超」文章法 (中公新書)

「超」文章法 (中公新書)